2012年8月14日火曜日

映画は1,000円がいい

どうなんでしょう。自分はこのご時世、1000円で何時でも映画が見れれば、ツタヤでレンタルしないで映画館で見るようになると思う。1800円とか2000円とかは高いよ。

今日は毎月14日のTOHOシネマズデイっていうのかな? 1000円で観れる日だったので、『トータルリコール』リメイク版を。TVCMを観てコリン・ファレルの顔に惹かれて観に行ったのだが、もっと自分の直感を信じるべきだった。ヘタに前のバージョンと同じストーリーなのかが知りたくなってしまい、こんな記事を観てあらぬ先入観を持ってしまったのがマイナスだった。他、頭が飛び出てスクリーンを邪魔する人が前にいて、思いっきり背筋を伸ばして観る羽目になったことも残念だった。TOHOシネマズ渋谷のスクリーン6の真ん中の通路の後側の席は、通路に足を伸ばせて快適なのだが、低くなっていてちょっと前の人の頭がシートから出ていると、スクリーンに被ってしまうのだ。

この先映画の内容に触れているので、間違ってこのページを開いた人は閉じよう。

さてトータルリコールだが、前出の記事で紹介されている辛口批評(以下引用)"当時売り出し中だったシュワ前知事の「鬼気迫る演技にはほど遠い」"(引用終わり)、これだけ読むとまるでファレル氏の演技に問題があるように読めてしまう。しかし実際はそうじゃない。あれはこの映画の中ではあれでいいというか、ああいうキャラクタなのだ。もしそれを見抜けないのだとしたら、映画評論家は止めた方が良いだろう。そうじゃなくて演出という意味なら確かに本来のスパイに戻る顔をもう少し出すべきだったかもしれない。だがこれは監督か脚本の問題。別にファレル氏のファンではない自分が観てそう思うのだから間違いない。彼が本当に凄腕のスパイの顔になったのは、唯一、自分と対話する場面でのスパイを自覚している側の自分だけ。あとは終始元の記憶を消され、後から植え付けられた記憶による、ただのライン作業員なのだ。

でもトータルリコールは、ほとんど娯楽映画なのだから、鬼嫁の演技だけでも十分楽しめると思う。途中で気づいたのだが、アンターワールドの彼女だ。レジスタンスの恋人役とキャスティングが逆でも面白かったかもしれない。

ただ全体として、一番残念なのは、映画というよりゲームという感じで、監督か脚本家がゲーム屋なんじゃないかと思ってしまうところ。細かい絵作りやセリフ、展開には、確かに問題がない訳じゃない。特にラストのカットのアップがファレルだけで終わっており、鬼嫁も恋人の顔もアップが抜かれていないのは大失態だと思うし、映像のフェードアウトももっとアップから鳥瞰に回転しながら消えて行くとか、その恋人の顔にノイズが入るとか(やり過ぎ?)、とにかく味を出すべきだった。その辺がゲーム丸出し感で頂けない。だが娯楽映画でお決まりの”メッセージ”(レシスタンスのボスが本来の自分の記憶を取り戻したいというファレル扮するライン作業員に言うセリフ:過去の記憶ではなく今の心に本当の自分がある、みたいなセリフ。そしてそれをラストシーンで悪玉ボスに”これが今の自分だ”とかなんとか言うところ)が素晴らしいし、何より2人の女優は観ているだけで楽しい。

だから1000円で観れるならレンタルで500円より100倍良いと思う。

どうしたら1,000円に出来るか分からないけど、毎日1,000円にしたら昔みたいに長蛇の列が出来るんじゃないかと思う。それか映画年パスを作るとか。1万円って言いたい所だろうけど、それは高すぎる(良い映画がそんなに無いかもしれない)ので、3,000円で3本無料で観れて、しかも何時でも1000円で観れるようにする。これで年1本観るか観ないかだった自分が年12本観るようになるとすると、1,800円の売り上げが一気に12,000円になり、そのうち3000円はプリペイドで回収できるわけだから、結構良いのではないかと思う。それに良い映画だと必ずDVDが出たらレンタルするので、もし1,000円じゃなかったら観ない+DVDも借りない映画が、1,500円売上げることになる。それに映画館でのポップコーンやドリンク、観に行くと必ず買ってるプログラムの売り上げも加算される。映画をホスティングしているモールなんかだと更に経済効果は高くなるのではないだろうか。

TOHOシネマズに限れば、14日も1,000円なので、月2回のチャンスがあるのだが、そういうときに限って観たい映画がない。一方、観たい映画が同時期に複数あることがよくある。そういうときに1日2本観るのは大変だ。例えば今日、六本木まで足を伸ばせば、『プロメテウス(2D版)』が上映されていたのだが、18:00の回一本しかなく、断念せざるを得なかった。3D版なら渋谷でもあったのだが、今の3D技術はちょっと自分には合わないのだ(画面が小さく見えるし3D感も今ひとつ)。次回9/1の上映スケジュールが確認できないのだが、そこで観れたら観よう。

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