2013年6月29日土曜日

エスペランサ・スポルディング




うまいようでそれほどでもないように聞こえてしまうのはなぜか。

特にベースの音はとても粒立っていて独特だし、曲の、特にメロディラインの独創性が非常に高い印象を受けるのにだ。

歌に関して気づいたのが、声量。なめらかなビロードをビー玉が転がるような発声は見事だと思えるのだが、厚みがない。華奢。

そして彼女のルックス通りの音楽。曲自体が彼女の独特の笑顔そのもの。だから彼女の美人さや可愛さが、どこか物足りないと感じるように、音楽にも物足りなさを感じるのかもしれない。


2013年6月28日金曜日

Raulが英語でインタビューに答える超貴重映像



多分リーグ優勝を決めた試合?
Raulが英語でインタビューを受けて英語で答えている!
2つ目の質問では英語で答えられないからスペイン語で答えるというさすがぶり(笑)
4:14から。

2013年6月11日火曜日

神業

山木秀夫さんの演奏を観た瞬間、久々に思い出した。

 「神業」

 という言葉があることを。 

言葉ではまるで表現できない、あの無から有を紡ぎだすような、そう、あえて誤解を覚悟で言えば、アニメ『もののけ姫』の登場キャラクタ「シシ神」が、「ふっ」と息を吹きかけると、岩肌に草花が咲き、生命が生まれるかのように、そこに何とも言えない空間が生まれる。 

時空ドラマーは健在だった。

いやもちろん、一層磨きがかかったというよりか、熟達したというか、そう、だから「神業」という言葉が浮かぶ、それ。 

近すぎたせいか、今堀恒雄さんのギターの音程が全く聞き取れず、ライブとしてはちょっと困ってしまったが、神業に見とれるほうを選んでしまった。 

ただ何か見えない音楽を見いだそうとしているかのように見えた。

だから自分としては渡辺香津美+山木秀夫+〜というユニットを観たいのだが、そういう素人の次元には相容れない、欲求不満みたいなものが見えた気がする。きっと勘違いだろう。


2013年6月1日土曜日

メディアクリティークラボのその前に

美学校のメディアクリティークラボ受講を随分迷っていたが、奇しくも講義開始の前日に当の講師であられる大谷能生さん著『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』を入手(発売は前々日)するも、翌23日のメディアクリティークラボの参加はおろか見学も風邪のため出来ず、さらに翌24日の発売記念ライブで本にコラージュとサインを施してもらうこともできず、とはいえそのせいか、うまいことTipographicaの存在を知り、6/6のライブに実はその今堀恒雄さんこそがと日本が世界に誇るドラマー山木秀夫さんとのDuoのお相手だと分かり、『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』は自分の得るべくして得たアイテムのようになっている。つまりまずはこの本を制覇することからだろうと何となく思うような思わないような。

結局時間があればというより、この本を分解して再構築し、アプリにするというのは、何もこの本に限った事ではなく、かねてからのアプリの1つであるので、そのターゲットの一つとしてどのぐらいの優先度で扱うべきかという問題ではあるが(例えば優先すべき候補にはアンライスやRドーキンスらの本がある)、少なくともメディアクリティークラボを受講する前に、この本の情報の消化というのは優先されるべきではないかと思う。

それに、人に聞く前に自分で調べるという本来の自分の姿に戻るということも、この際少し考えた方がいい。

Tipographica

来週の山木秀夫さんのDuoのお相手が、Tipographicaの今堀恒雄さんであるということを、この間際のタイミングで知り、しかもそのTipographicaがやたら良い。

例の『〜(地獄へ)行く』の菊地成孔の項で初めて知ったという相変わらずの不届きぶり。

ライブはもう随分前に予約しているのだが、実はDuoのお相手を若手ギタリストと勘違いしていて、この本を読まなければ、現場で仰天していたか、風邪が治らず行けずじまいになったかもしれない。こうなったら何が何でも治す。


Amazonの視聴やらYouTubeにあるものなどを聴いて、これはなかなか良いと思ったので、AmazonからCD2枚と㈱システマさん(Wikipediaによると今堀さんの所属事務所らしい)でラストアルバムのFloating Opera(はまだ届いていない)を買ってみた。

とりあえずAmazonで仕入れた2枚を聴いてみたが、その超絶技巧やらアフリカンポリ由来の訛りだなんだは全く意に介さないところで、単純にいい。だから何がどういいのか説明できない。

例えばギターは、渡辺香津美さんに比べて淡白というか無表情で、感情がこもっていない(伝わってこない)。感情といっても色々あるので、語弊があるかもしれないが、いわゆる「感情の昂り」の感情。

でもそれがいい悪いに関係しない曲の絶対的な次元の違い。

とはいえ、これを渡辺香津美が弾いたらどうなるのか?というのは非常に興味深いし、想像で書き換えるとかなり危険な状態になる(なりそうだった)のでやめておく。

というか、(繰り返しになるが)これはこれでいいのだ。

こんな複雑怪奇っぽいポリリズムで、どうしてDCPRGはダメで、Tipographicaはいいのか。さっぱりわからないが、理屈はどうでもいいではないか。言うまでもなく。