山木秀夫さんの演奏を観た瞬間、久々に思い出した。
「神業」
という言葉があることを。
言葉ではまるで表現できない、あの無から有を紡ぎだすような、そう、あえて誤解を覚悟で言えば、アニメ『もののけ姫』の登場キャラクタ「シシ神」が、「ふっ」と息を吹きかけると、岩肌に草花が咲き、生命が生まれるかのように、そこに何とも言えない空間が生まれる。
時空ドラマーは健在だった。
いやもちろん、一層磨きがかかったというよりか、熟達したというか、そう、だから「神業」という言葉が浮かぶ、それ。
近すぎたせいか、今堀恒雄さんのギターの音程が全く聞き取れず、ライブとしてはちょっと困ってしまったが、神業に見とれるほうを選んでしまった。
ただ何か見えない音楽を見いだそうとしているかのように見えた。
だから自分としては渡辺香津美+山木秀夫+〜というユニットを観たいのだが、そういう素人の次元には相容れない、欲求不満みたいなものが見えた気がする。きっと勘違いだろう。
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