2013年7月2日火曜日

オブリビオン



美しい映画。

一言で言うと、オブリビオンはそういう映画だ。

その美しさは、美しい風景や建造物、登場人物とった美術的な美しさと、厳粛かつ透明度の高い、奥行き、広がりのある音楽的な美しさに、登場人物の少なさ、フィールドの狭さ、ストーリーの少なさといった、情報の少なさが、絶妙な、知的あるいは知覚的コントラストを生んでいるからだと思う。

間の美しさ。

まだ一度しか見ていないが、観る者にストーリーを想像で補なわせるので、話の面白さを100%映画から得るのは難しいだろう。だがむしろ、映画であるのに、紙芝居であるかのように、欠けた所がある、そういう足りなさが、逆に引きつける力を生んでいるような気がする。そう、これは何度でも繰り返し、

鑑賞する

ための映画だ。

だから、このBDが出たら、それを観るためのBDプレイヤーを買ってもいいのではないだろうか。いや、今からこれを口実に、伸ばし伸ばしにして来たBDレコーダーを買うべきかもしれない。

劇場: 1,800円(日劇)
評価: 1,800円


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