2012年2月9日木曜日

Emancipation

Princeがその昔、o(+> とテキストされることが多い、The Artist Formerly Known As Princeなどと呼ばれた、名前を何とシンボル化してしまった一時期に発売され、当時は相当話題になり、評論家の渋谷陽一氏などは、せっかくインタビューの機会が巡ってきたのに、英語が話せないので代役を立てざるを得なかった、なんて話が懐かしく思いだされる、がしかしその内容は全く覚えていない『Emancipation』という3枚組のアルバムであるが、出た当時、自分は全くPrinceらしくなく、つまり、オリジナリティが薄い、イージーな駄作集だと思い、3年間隔ぐらいで聞き直してはダメだしをしつづけてきたのだが、去年の終わりぐらいからその評価が変わってきて、今では曲を注意深く解析するかのように聞くようになった。これはひとえにペン大というか音楽理論の学習というか、コードを覚えようとしていることが大きく関係していると自分では思っている。(今日は仕事で欠席しなければならない)

歌詞も分からず、ただ合成された曲という格好の音波に身を委ねるように聞くにはイージーすぎる曲なのだが、細部を注意深く聞くと、かなり楽しめる曲ばかりになる。

解放という意味がどういう意味かは分からない、多分、渋谷陽一氏の代わりの人のインタビューには書いてあった気がするが、Princeにおける奴隷と解放の意味とは関係なく、『Emancipation』は自分における一つの解放で、音楽理論とコード学習が、音の新たな響きに対する自分の感性と興味という、新たな扉を開いたのだと思う。それと、Marshall MAJOR。

それにしても、Princeは斯くも天才で、しかもまだ生きている。

p.s. Macの辞書に「斯くも」は載っていないが、三省堂大辞林(Weblio辞書)には載っている。

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