2012年11月29日木曜日

ホールトーンスケールの浮遊感は増四度のせい

もしかしたら説明されたのかもしれないが、自分で気づいた気になっているのでメモ。

ホールトーンスケールは、言わずと知れた全音音階である。平均律では2つのホールトーンスケールがある。Cから始まる(を含む)ものとC♯から始まる(を含む)ものだ。

さてそれはいいとして、今、ドレミを想像しよう。C、D、E、これはホールトーンの出だし3音だが、ここで止めるとちっとも浮遊間はない。ところが続けてF♯を鳴らすとあら不思議、ここで非常に浮いた感じになる。これが最初のCとF♯の増四度が原因だと思えるわけだが、その後、続けてG♯、A♯、Cと鳴らしていくと、各々D、E、F♯から増四度になる。つまり、ホールトーンスケールを順に引いていくと、(何もペダルを踏んでサスティーンを利かさなくても)記憶の中の音との間で増四度が生まれる。これがスケールを通しての浮遊間に繋がっている。と思う。

そしてこれはおそらく、ドミナントの落ち着きの無さに通じるのだと思う。とは言え、G7→Cでの落ち着きは、単にシ→ドという「ルートの半音前」→「ルート」という運動によるものに感じるので、自分がそう(ドミナントの増四度が盛り上げていると)思っているわけではない。あくまでホールトーンでの浮遊間の話。

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