2014年7月20日日曜日

もう一つのアリエッティ

ニーヤがアリエッティたちを見つけて翔にに知らせる。
翔は胸の痛みを必死に堪えてニーヤを追いかけて走る。
川岸まで辿り着くが、アリエッティはみあたらない。
ニーヤも精一杯鼻を利かすが犬のようにはいかない。
アリエッティたちはもうやかんボートに乗って
まさに旅立とうとしていた。
「アリエッティー!」
翔が叫ぶ。
その声がかろうじてアリエッティの耳に届いた。
アリエッティは急いでその声の方に向かって、
急な土手を駆け上がる。
「翔。」
翔が振り向くと、そこにアティエッティの姿が。

と、翔は急に胸が苦しくなり、倒れ込んでしまった。
「翔!」
アティエッティは急いで駆け寄る。
だがあまりに小さな彼女にはどうすることもできない。
急いで土手の柵の竹のてっぺんまで駆け上ると
「お父さん! 翔が!」
アリエッティは自分はどうなっても構わないと思った。
「お父さん、私、翔を助けなきゃ。」

急いで竹の柵を飛び降りると、ニーヤに飛び乗った。
「ニーヤ、お願い。」
ニーヤは猛然と家までダッシュした。

しかし家にいたのは天敵の家政婦ハルだった。だが、
「翔を助けなくちゃ。翔にもしものことがあったら私...」
ニーヤの頭の上に立って、
「翔が倒れたの!」

翔に恨みをもつハルは、翔を助けることより、
小人を捕まえることしか頭に無かった。
翔さえいなければ、こいつを捕まえて、
こんどこそ私が正しかったことが証明できる!
頭の中はそのことだけで一杯になった。

大捕物が始まった。
(中略)
アリエッティはついにクソばばあに捕まってしまう。

(中略)

絶体絶命のピンチを、スピアーに助けられ、
ようやく貞子に会う。
「翔を助けて!」


翔は何とか一命を取り留める。
救急車やら警察やらで辺りは暫し騒然とする。
ばばあは警察につかまり、
翔もかろうじて意識を取り戻す。
救急車に運ばれる翔に、
「この子が教えてくれたのよ。」
と貞子がアリエッティを引き合わせる。

「僕、手術頑張る。」
(アリエッティが髪留めを渡すなど、とこの辺は原画と同じやりとり)

貞子はアリエッティに小人の家を見せ、
「これはあなた達の家なのよ。そう、あなたちのために作られたものなの。」
「ここに住んでくれたら嬉しいのだけど。」

貞子を信じたアリエッティ親子は(特に母親は一も二もなく)、
ここに住むことにした。
スピアーは
「俺は一人がいい」
といって去っていく。

(ちょっと一息)

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